げかしつ【外科室】
泉鏡花による短編小説。明治28年(1895)6月、雑誌「文芸倶楽部」に掲載。麻酔による手術を拒む伯爵夫人と執刀医高峰の秘められた関係を描く。
げ‐こう【還向】
神仏に参詣して帰ること。下向。「えその日のうちに—仕まつらざりしかば」〈大鏡・道長下〉
げ‐こうし【下格子】
格子をおろすこと。「月の明き夜は、—もせで、ながめさせ給ひけるに」〈大鏡・兼家〉
げつ‐べつ【月鼈】
月とすっぽん。二つのものの優劣の差がはなはだしいことのたとえ。雲泥(うんでい)。「—雲泥、天地の相違」〈鏡花・高野聖〉
げんかい‐とうきゅう【限界等級】
天体望遠鏡で確認できる最も暗い星の明るさ。望遠鏡の性能指標の一つ。一般に口径が大きいほど限界等級が暗い。
げんがい‐けんびきょう【限外顕微鏡】
普通の顕微鏡では見分けられない微粒子に、特殊な照明装置による光を当て、その散乱光によって存在や運動状態を知る顕微鏡。暗視野顕微鏡。
げんしかんりょく‐けんびきょう【原子間力顕微鏡】
走査型プローブ顕微鏡の一。鋭くとがった探針(プローブ)を試料表面に近づけたり接触させたりして、それらの原子間にはたらく力を利用し、原子レベルで試料表面の立体構造を観察する顕微鏡。走査型トンネル顕...
げん‐せき【厳責】
[名](スル)きびしく責めること。きびしくとがめること。厳譴(げんけん)。「憐むべき母と子を—したりし尽瘁(じんすい)を」〈鏡花・夜行巡査〉
げん‐とく【験得/験徳】
《「けんとく」とも》加持祈祷(かじきとう)などによって霊験を得ること。また、その霊験。「千手陀羅尼の—かぶり給ふ人なり」〈大鏡・良相〉
げんぷく‐おとり【元服劣り】
元服して髪を結い上げると、以前に比べて容姿が劣って見えること。あげおとり。「御—の、ことのほかにせさせ給ひにしをや」〈大鏡・兼家〉