かた‐かげ【片陰】
1 陰になっている所。物陰。「高い用水桶の—から中を覗いて」〈秋声・足迹〉 2 日陰。特に、夏の午後に家並みなどの片側にできる日陰。《季 夏》「—をもとめてすでに海の風/汀女」
かたやま‐かげ【片山陰】
山の片側で陰になった所。また、へんぴな山陰。「うちなびき春さりくればひさぎ生ふる—に鶯ぞ鳴く」〈金槐集〉
がい‐いん【外陰】
「外陰部」の略。「—炎」
きゅう‐いん【窮陰】
冬の末。陰暦12月。
くさ‐かげ【草陰】
茂った草の陰。草むらの中。
くさ‐の‐かげ【草の陰】
「草葉の陰」に同じ。「—苔(こけ)の下にもよそに見ば我ゆゑなほや露こぼるらん」〈新千載・哀傷歌〉
くさば‐の‐かげ【草葉の陰】
《草の葉の下の意から》墓の下。あの世。「—から見守る」
こう‐いん【光陰】
《「光」は日、「陰」は月の意》月日。年月。時間。「—を惜しむ」
こ‐かげ【小陰/小蔭】
ちょっとした物陰。
こ‐かげ【木陰/木蔭/樹蔭】
樹木の下の、日の光や雨の当たらない所。「—でひと休みする」