すずめ‐がくれ【雀隠れ】
春に、草木の芽や葉が伸びて雀の姿を隠すほどになること。《季 春》「春ふかし—を沓(くつ)にふみ/風生」
すずめ‐がた【雀形】
1 雀が翼を広げた形を丸く描いて図案化したもの。ふすま・屏風(びょうぶ)などに用いる。 2 《裏絵に1が多く用いられたところから》屏風の異称。「—たたいて雪の注進し」〈柳多留・初〉
すずめ‐がっせん【雀合戦】
多くの雀が木などに群がって騒ぎたてること。
すずめ‐がや【雀萱】
イネ科の一年草。田畑や荒地に生え、高さ30〜50センチ。葉は線形で、まばらにつく。夏から秋、楕円形の平たい小穂を円錐状につける。
すずめ‐ぐち【雀口】
瓦ぶきの軒瓦と広小舞の間にできるすきま。雀が巣を作ることがあるのでいう。軒先面戸(のきさきめんど)。
すずめ‐こゆみ【雀小弓】
遊戯用の小さい弓。楊弓の類。また、子供の遊ぶ小さな弓。すずめゆみ。「—、名誉に一筋も外さず」〈浮・武家義理・三〉
すずめ‐ずし【雀鮨】
小鯛(こだい)を背開きにして、腹に鮨飯を詰めた鮨。もとは江鮒(えぶな)を用いた。大阪・和歌山の名物。形が雀のようにふくれているのでいう。《季 夏》「蓼(たで)の葉を此君と申せ—/蕪村」
すずめ‐だい【雀鯛】
1 スズキ目スズメダイ科の海水魚。全長約15センチ。体はタイに似て側扁し、紫黒色で、背びれの後部下に白色斑があるが、死ぬと消える。本州中部以南の岩礁にすむ。食用。福岡地方では「あぶってかも」とよ...
すずめ‐のえんどう【雀野豌豆】
マメ科の越年草。日当たりのよい地に生え、長さ30〜50センチ。葉は細い小葉からなる羽状複葉で、先は巻きひげとなる。初夏、白紫色の小花をつける。実は細毛のあるさやに豆が2個入っている。
すずめ‐の‐おごけ【雀の苧小笥】
キョウチクトウ科の多年草。海岸付近の草地に生え、高さ30〜60センチ、茎の先はつる状。初夏、黄色がかった白色の小花を多数つけ、種子は絹糸状の白い毛をかぶる。いよかずら。