た‐なごい【手拭ひ】
てぬぐい。たのごい。「—の箱つかはすとて」〈続後拾遺・離別・詞書〉
他人(たにん)の別(わか)れ棒(ぼう)の端(はし)
夫婦が離別すると全く他人となってしまい、互いに棒切れのようにしか顧みないこと。
袂(たもと)を分(わ)か・つ
行動を共にした人と別れる。関係を断つ。離別する。「盟友と—・つ」
ちくしょう‐づら【畜生面】
畜生のような顔つき。義理・人情を欠く者をののしっていう語。「姉を去れの離別のとは、ようもいうた、—」〈浄・堀川波鼓〉
とう・ぶ【賜ぶ/給ぶ/食ぶ】
《「たまう」あるいは「たぶ」の音変化で、主として平安時代に用いた》 [動バ四] 1 「与える」「授ける」の意の尊敬語。上の人から下の人へ与える。お与えになる。くださる。「たまう」よりも与える相...
なに‐ぞ【何ぞ】
[連語]「なんぞ
」に同じ。「草の上におきたりける露を、かれは—、となむ男に問ひける」〈伊勢・六〉
[副]「なんぞ
」に同じ。「かへる山—はありてあるかひは来てもとまらぬ名にこそありけれ」〈...
のち‐ぞい【後添い】
妻と死別または離別した男が、後につれそった妻。後妻(ごさい)。うわなり。のちづれ。のちぞえ。
破鏡(はきょう)の嘆(なげ)き
夫婦が離別しなければならない嘆き。破鏡の嘆(たん)。
破鏡(はきょう)再(ふたた)び照(て)らさず
《「伝灯録」から》夫婦の離別など、いったんこわれた関係はもとにはもどらないというたとえ。覆水盆に返らず。
ひき‐わか・る【引き別る】
[動ラ下二]はなればなれになる。離別する。「かたみにとどまり給へる姫君に、—・れむこともかなしく」〈とりかへばや・一〉