しも‐よ【霜夜】
空が晴れて霜の降りる寒い夜。《季 冬》「我骨のふとんにさはる—哉/蕪村」
しも‐よけ【霜除け】
冬、霜の害を防ぐために、こも・縄・わらなどで作物や樹木を覆うこと。また、その覆い。霜がこい。霜おおい。《季 冬》「母親を—にして寝た子かな/一茶」
しもよのかねじゅうじのつじうら【霜夜鐘十字辻筮】
歌舞伎狂言。世話物。5幕。河竹黙阿弥作。明治13年(1880)東京新富座初演。天下のため恩師を討つが、妻に自害され、零落した士族の六浦正三郎は、恩師の子息の巡査によって救われ、和解して仏門に入る。
しも‐われ【霜割れ】
[名](スル)急激な寒気のために、樹木の表面に縦に割れ目が生じること。また、その割れ目。幹の表面が急に収縮するために起こる。
霜(しも)を履(ふ)みて堅氷(けんぴょう)至(いた)る
《「易経」坤卦から》霜が降る時期を過ぎれば、やがて氷が硬く張る季節が来る。災難の小さな兆候を見逃がしていると、やがて必ず大きな災難に見舞われることのたとえ。
そう【霜】
[常用漢字] [音]ソウ(サウ)(漢) [訓]しも 〈ソウ〉 1 しも。「霜害/降霜・晩霜」 2 としつき。「星霜」 3 白いもの、冷たいもの、厳しいものなどのたとえ。「霜鬢(そうびん)/秋霜...
そう‐がい【霜害】
霜のために、農作物・果樹などが受ける損害。特に、晩霜や早霜による被害をいう。
そう‐げつ【霜月】
1 霜と月の光。 2 霜の降りた夜の、冷たく澄んだ月。 3 陰暦11月の異称。しもつき。
そう‐こう【霜降】
二十四節気の一。10月23日ごろ。このころ、霜が降り始めるという。《季 秋》「—の陶(すゑ)ものつくる翁かな/蛇笏」
そう‐しゅ【霜鬚】
霜のように白いあごひげ。