あかいかげぼうし【赤い影法師】
柴田錬三郎の時代小説。「週刊文春」誌に連載、昭和35年(1960)刊。非情の忍者を主人公とする伝奇活劇。
う‐じょう【有情】
《(梵)sattvaの訳》仏語。感情や意識など、心の動きを有するもの。人間・鳥獣など。衆生。→非情 →無情
ぐんきはためくもとに【軍旗はためく下に】
結城昌治の小説。軍事刑法の罪状を章題にし、戦争の非情を描く。昭和44年(1969)より発表。昭和45年(1970)、第63回直木賞受賞。昭和47年(1972)、深作欣二監督により映画化。
さい【豺】
[音]サイ(漢) [訓]やまいぬ 獣の名。アカオオカミ。転じて、非道・非情の悪人のたとえ。「豺狼(さいろう)」
じょう【情】
[音]ジョウ(ジャウ)(呉) セイ(漢) [訓]なさけ [学習漢字]5年 〈ジョウ〉 1 物事に感じて起こる心の動き。気持ち。「情熱・情念/感情・苦情・激情・私情・純情・叙情・心情・表情」 2...
じんめん‐じゅうしん【人面獣心】
《「史記」匈奴伝から》顔は人間であるが、心はけだものに等しいこと。恩義や人情を知らない者、冷酷非情な者のたとえ。ひとでなし。にんめんじゅうしん。
ぞくちょうのあき【族長の秋】
《原題、(スペイン)El otoño del patriarca》ガルシア=マルケスの長編小説。1975年刊。百年以上にわたり、非情な独裁を敷いた架空の国の独裁者の晩年を、時間の流れやエピソード...
つら・い【辛い】
[形][文]つら・し[ク] 1 他人に対して冷酷である。非情である。むごい。「—・いしうち」「—・く当たる」 2 精神的にも肉体的にも、がまんできないくらい苦しい。苦しさで耐えがたい。「—・い別...
ていこう‐ぶんがく【抵抗文学】
自由と民族独立を求める抵抗運動を基盤とした、世界各国の文学。特に、第二次大戦中のドイツ占領下のフランスで、反ナチスのレジスタンス運動に加わった作家の文学作品。戦争の非情を描くベルコールの「海の沈...
ハード‐ボイルド【hard-boiled】
[名]《卵の固ゆでの意から》 1 第一次大戦後に、アメリカ文学に登場した新しい写実主義の手法。簡潔な文体で現実をスピーディーに描くのが特徴。ヘミングウェイらに始まる。 2 推理小説の一ジャンル...