とん‐さく【頓作】
[名・形動ナリ]即座にうまく応答したり洒落(しゃれ)などを言ったりすること。また、そのような人や、そのさま。「—なる人の知らせて、先づ占ひを見給へとて」〈浮・新可笑記・二〉
とん‐ざ【頓挫】
[名](スル) 1 勢いが急に弱まること。また、計画や事業などが途中で遂行できなくなること。「活動に一—を来(きた)す」「不況で事業が—する」 2 文章や演説の調子が急に変わること。「口から出任...
とん‐し【頓死】
[名](スル) 1 突然死ぬこと。急死。「旅先で—する」 2 将棋で、自分の王将の詰みを見落として詰まされてしまうこと。
とん‐しゃ【頓写】
1 急いで書き写すこと。 2 追善供養のため大勢が集まって一部の経を1日で写すこと。一日経。「一日—の経書きて、回向(ゑかう)して」〈仮・御伽婢子・一三〉
とん‐しゅ【頓首】
[名](スル)《「とんじゅ」とも》 1 中国の礼式で、頭を地面にすりつけるように拝礼すること。ぬかずくこと。 2 手紙文の末尾に書き添えて、相手に対する敬意を表す語。「—再拝」
とんしょう‐ぼだい【頓証菩提】
仏語。速やかに悟りの境地に達すること。死者の追善供養のときなどに、極楽往生を祈る言葉として唱える。頓証仏果。速証菩提。
とん‐じき【屯食/頓食】
1 平安・鎌倉時代、宮中や貴族の宴会のとき、庭上で下仕えの者に賜る酒食をのせた台。また、そこにのせた食物。特に、強飯(こわめし)を卵形に握り固めたもの。 2 《「どんじき」と発音》江戸時代、京都...
とん‐じゃく【頓着】
[名](スル)《「貪着」と同語源。「とんちゃく」とも》深く気にかけてこだわること。執着すること。「相手の気持ちに—しない」
とん‐ちゃく【頓着】
⇒とんじゃく(頓着)
とんじゃく‐な・い【頓着無い】
[形][文]とんぢゃくな・し[ク]気にかけない。無頓着である。「服装には—・い人」