たのもし‐ずく【頼もし尽く】
ひたすら頼もしく思わせること。互いに信用して頼みにすること。「今時の仲人(なかうど)、—にはあらず」〈浮・永代蔵・一〉
たのもし‐だて【頼もし立て】
頼もしく思わせるように振る舞うこと。「—が身のひしで、だまされさんしたものなれども」〈浄・曽根崎〉
たのもし‐どころ【頼もし所】
頼もしく思う人。頼るところ。「かく京にもまかでねば、—に籠(こ)もりてものし侍るなり」〈源・若紫〉
たのもし‐びと【頼もし人】
頼みに思う人。信頼する人。「この聖を—にて過ぐし給ひ」〈浜松・三〉
たのも‐にんぎょう【頼も人形】
《「頼も」は「田の実(む)」から》中国・四国・九州地方で、8月1日に団子に紙の衣装などを着せかけて作る人形。
たより【頼り/便り】
1 (頼り)何かをするためのよりどころとして、たよっているもの。頼み。「地図を—に家を探す」「兄を—にする」 2 (便り)何かについての情報。手紙。知らせ。「—が届く」「風の—に聞く」 3 縁故...
たより‐がい【頼り甲斐】
頼りにするだけのねうち。頼っただけの効果。「さすが—のある先輩だ」
たより‐な・い【頼り無い】
[形][文]たよりな・し[ク] 1 たよりにならない。あてにならない。心もとない。「—・い返事」「—・い人」 2 たよりになるものがない。「由縁(ゆかり)の人を失い、—・き身となりしにつけ」〈逍...
たより‐なし【頼り無し】
1 頼りがいのない人。たのみにならない人。 2 頼りとする金のない人。貧乏人。貧困者。「徳人、—の家のうちの作法など書かせ給へりしが」〈大鏡・伊尹〉
たよ・る【頼る/便る】
[動ラ五(四)]《「手(た)寄る」の意》 1 たのみとする。つてを求めて近づく。「友人を—・って上京する」 2 助けとして用いる。依存する。「つえに—・って歩く」「自然の恵みに—・る」 [可能]...