頤(おとがい)で蠅(はえ)を追(お)・う
「顎(あご)で蠅を追う」に同じ。「朝夕の供御を参らずは、—・うて御ざらう」〈虎寛狂・牛馬〉
頤(おとがい)で人(ひと)を使(つか)・う
「顎(あご)で使う」に同じ。
おとがい‐ぶ【頤部】
《「オトガイ部」と書く》下唇の下方ある、あごの突き出た部分。下顎の先端部。あご先。チン。
か‐がく【下顎】
したあご。⇔上顎(じょうがく)。
かがく‐かく【下顎角】
下顎の後縁にある角。下顎骨の下縁と下顎枝の後縁がつくる。 [補説]いわゆるえらと呼ばれる部分。
かがく‐こつ【下顎骨】
下あごをつくる、U字状の骨。顔面の骨の中で最も大きい。左右両端で側頭骨と顎関節をなす。
かがく‐し【下顎枝】
下顎骨の後方に位置する、下顎体後端から上方に向かう方形の部分。
かがく‐たい【下顎体】
下顎骨の中央部に位置する馬蹄形(ばていけい)の水平な部分。→下顎枝
からす‐とんび【烏鳶】
タコ・イカの口にある、上下あごに相当する顎板(がくばん)のこと。黒褐色をし、これで食物を咀嚼(そしゃく)する。
がい‐けいどうみゃく【外頸動脈】
左右の総頸動脈から分岐し、頭蓋の外側を走行する動脈。顎の付け根のあたりで浅側頭動脈と顎動脈に分かれる。ECA(external carotid artery)。