うろうろ‐ぶね【うろうろ舟】
江戸時代、両国の船遊びのときなどに、遊山船の間を漕ぎまわって飲食物を売った小船。もと「売ろ舟」といったのを、うろうろとさまようのでこの名が生じたという。「西瓜(すいくわ)玉蜀黍(たうもろこし)の...
うんてん‐ばんてん
「うんでいばんり(雲泥万里)」が変化した語。うってんばってん。「おらん所の気ぐれえとは—の違えよ」〈滑・浮世風呂・二〉
えぐり【抉り/刳り】
1 えぐること。くりぬくこと。 2 一風変わった趣向で人の意表に出ること。ひねり。うがち。「女郎もいい男を捨てて、醜夫(ぶをとこ)を見えにするさうだから、人も段々—とやらになったのさ」〈滑・浮世...
えご‐えご
[副](スル) 1 肩を前後左右に揺するさま。「欽哉は肩を—させながら」〈風葉・青春〉 2 肥え太ったさま。また、太って動作がのろいさま。のそのそ。「大きな腹だよのう。われながらなぜこんなに—す...
え‐て【得手】
1 巧みで、得意とすること。最も得意とするところ。えて物。えて吉。「人にはそれぞれ—不得手がある」 2 「得手勝手」の略。「—のお方が、今宵一夜はおれが物、一寸側を離さぬと」〈浄・傾城酒呑童子〉...
おい‐だき【追(い)炊き/追い焚き】
[名](スル) 1 (追い炊き)炊いた飯が足りないとき、追加して炊くこと。また、その飯。 2 (追い焚き)冷めた風呂などをもう一度火をたいて温めること。
お‐いち【御市】
落雁(らくがん)に似た駄菓子の名。「—なら饅頭(まんぢゅう)でありさうなもの」〈滑・浮世風呂・前〉
おいれ【老入れ】
《「おいいれ」の音変化》老後。また、老後の境遇。「六郎兵衛さんもいい—だ」〈滑・浮世風呂・前〉
お‐いろ【御色】
1 「色」また「顔色」の美化語・尊敬語。 2 紅(べに)をいう女性語。「—をつけて、化粧(けえけえ)をして」〈滑・浮世風呂・前〉
おお‐づつ【大筒】
1 大砲のこと。⇔小筒(こづつ)。 2 酒などを入れる大きな竹筒。「—酒海(しゅかい)据ゑ並べ」〈虎明狂・鎧〉 3 《うそつきを鉄砲というところから》大うそつき。「鉄炮(てっぱう)とは飛八が事、...