餅(もち)は餅屋(もちや)
餅は餅屋のついたものがいちばんうまい。その道のことはやはり専門家が一番であるというたとえ。餅屋は餅屋。
もち‐ばな【餅花】
柳などの枝に、さまざまな色・形をした小さな餅や団子を花のようにつけたもの。小正月に神棚や室内に飾る。《季 新年》「—や不幸に慣るること勿れ/草田男」→繭玉(まゆだま)
もちばな‐いり【餅花煎り】
正月に飾った餅花をしまっておいて、2月の涅槃会(ねはんえ)の供物として煎ったもの。また、餅を細かく切ってあられにして用いることもある。
もち‐ばら【餅腹】
餅を食べて満腹した腹。
もち‐ふね【餅舟】
《「もちぶね」とも》出産祝いに父方から送る餅。「大儀なれど、百の—は阿爺(とと)がするぞ」〈浮・一代男・一〉
もち‐ふみ【餅踏み】
子供の満1歳の誕生日に餅をついて、それを踏ませる行事。→餅負い
もち‐や【餅屋】
餅をついて売る店、または人。
餅屋(もちや)は餅屋(もちや)
「餅は餅屋」に同じ。
もち‐ゆき【餅雪】
餅のようなふわふわした感じの雪。綿雪。《季 冬》「—をしら糸となす柳哉/芭蕉」
餅(もち)を搗(つ)・く
1 餅つきをする。《季 冬》「—・く湯気がつつむよ日がくるめく/草田男」 2 蚊の群れが上下し合う。 3 男女が情を交わす。交合する。