し【駟】
4頭立ての馬車。また、その馬。
駟(し)の隙(げき)を過(す)ぐるが如(ごと)し
《「礼記」三年問から》時の流れは、4頭立ての馬車が走り過ぎるのを、戸のすきま越しにのぞき見るようなものである。月日がたちまちに過ぎていくことのたとえ。
し‐ば【駟馬】
4頭立ての馬車。また、その馬車を引く4頭の馬。しめ。
し‐め【駟馬】
⇒しば(駟馬)
駟馬(しば)も追(お)う能(あた)わず
《「説苑(ぜいえん)」説叢から》一度口に出した言葉は、もう取り返しがつかない。言葉を慎むべきことのたとえ。駟も舌に及ばず。
駟(し)も舌(した)に及(およ)ばず
《「論語」顔淵から》いったん口に出した言葉は、4頭立ての馬車で追いかけても、追いつくことはできない。言葉は慎むべきであるというたとえ。駟馬を追う能(あた)わず。