うず【髻華】
古代、草木の枝葉や造花などを冠や髪の上に挿して飾りとしたもの。かざし。「くまかしが葉を—に挿せその子」〈記・中・歌謡〉
たき‐ふさ【髻】
「たぶさ」に同じ。「—の中より設(ま)けし弦を採り出して」〈記・中〉
た‐ぶさ【髻】
髪の毛を頭上に集めて束ねたところ。もとどり。
み‐ずら【角髪/角子/鬟/髻】
上代の成人男子の髪の結い方。髪を頭の中央から左右に分け、両耳の辺りで先を輪にして緒で結んだもの。平安時代以後、主として少年の髪形となった。びんずら。びずら。
もと‐どり【髻】
《「本取り」の意》髪を頭の上に集めて束ねた所。また、その髪。たぶさ。
髻(もとどり)放(はな)・つ
冠や烏帽子(えぼし)をかぶらず、髻をあらわにする。礼儀に反する行為とされる。「資行判官—・って、おめおめと大床の上へ逃げのぼる」〈平家・五〉
髻(もとどり)を切(き)・る
出家する。