あん‐うつ【暗鬱】
[名・形動]気持ちが暗くふさぎこんでいること。また、そのさま。「—な表情」「てらてらとしたかの頭はしばし病室の—を照らしたのである」〈蘆花・思出の記〉
い‐うつ【医鬱】
鬱憤(うっぷん)を晴らすこと。「—排悶(はいもん)の効能」〈逍遥・小説神髄〉
いん‐うつ【陰鬱】
[形動][文][ナリ]陰気でうっとうしい感じがするさま。また、心が晴れ晴れしないさま。「—な雨空」「—な気分」 [派生]いんうつさ[名]
うつ【鬱/欝】
[名]心が晴れ晴れしないこと。気がふさぐこと。憂鬱。「酒で—を散じる」「—状態」 [ト・タル][文][形動タリ]草木が生い茂っているさま。鬱蒼(うっそう)。「周囲は老樹—として繁り」〈独歩・...
うつ【鬱】
[常用漢字] [音]ウツ(漢) 1 草木がこんもりと茂る。「鬱然・鬱蒼(うっそう)」 2 ふさがる。気分が中にこもる。「鬱鬱・鬱血・鬱積/陰鬱・躁鬱(そううつ)・沈鬱・憂鬱」 3 こもった気が盛...
うつ‐うつ【鬱鬱】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 心の中に不安や心配があって思い沈むさま。「—として日を過ごす」 2 草木がよく茂っているさま。「或は—とした松並木を過ぎ」〈荷風・地獄の花〉
おう‐うつ【蓊鬱】
[ト・タル][文][形動タリ]草木が盛んに茂るさま。「既にして松林の—たるを見る」〈東海散士・佳人之奇遇〉
かいご‐うつ【介護鬱】
家族を介護している人がストレスから鬱状態になること。
き‐うつ【気鬱】
[名・形動]気分がはればれしないこと。また、そのさま。「—な日々」
げつようびのゆううつ【月曜日の憂鬱】
斯波四郎の小説。昭和37年(1962)刊。