たま‐ぎ・る【魂消る】
[動ラ五(四)]「たまげる」に同じ。「『人殺し!』と老婆の—・る声」〈木下尚江・良人の自白〉 [動ラ下二]こわがる。びくびくする。「いとほしやさらに心の幼びて—・れらるる恋もするかな」〈山家...
たま・げる【魂消る】
[動ガ下一]《「たまきえる」の音変化》非常に驚く。肝をつぶす。びっくりする。たまぎる。「人出の多いのには—・げた」
たましい【魂/魄】
1 生きものの体の中に宿って、心の働きをつかさどると考えられるもの。古来、肉体を離れても存在し、不滅のものと信じられてきた。霊魂。たま。「—が抜けたようになる」「仏作って—入れず」 2 心の活力...
魂(たましい)が抜(ぬ)・ける
気力がなくなる。いくじがなくなる。「疲れきって—・けた顔」
魂(たましい)が震(ふる)・える
「心が震える」に同じ。
魂(たましい)に響(ひび)・く
「心に響く」に同じ。
たましいのいちねん【魂の一年】
《原題、(ドイツ)Das Jahr der Seele》ゲオルゲの詩集。1897年刊。四季折々の風物によせて心象風景をうたう。
魂(たましい)を入(い)れ替(か)・える
心を改める。性根(しょうね)を入れ替える。「これからは—・えて精進します」
魂(たましい)を飛(と)ば・す
すっかり夢中になる。有頂天になる。「雪より白き肌に、誰も—・し」〈浮・歌三味線・一〉
魂(たましい)を冷(ひ)や・す
非常に驚き恐れる。肝を冷やす。