しゃち【鯱】
1 マイルカ科の哺乳類。体長約7メートルのハクジラ。背は黒色、腹は白色。雄の背びれは大きく、直立する。性質は獰猛(どうもう)で、イカ・魚類のほかアザラシ・アシカ・イルカ類、時には群れで鯨などを襲...
しゃち‐がわら【鯱瓦】
「鯱瓦(しゃちほこがわら)」に同じ。
しゃちこ‐ば・る【鯱張る】
[動ラ五(四)]「しゃちほこばる」の音変化。「緊張して—・る」
しゃちばり‐かえ・る【鯱張り反る】
[動ラ四]「鯱張(しゃちほこば)る」に同じ。「血まぶれの剣ひっさげ、—・って帰りけり」〈浄・今国性爺〉
しゃち‐ば・る【鯱張る】
[動ラ四]「しゃちほこばる」に同じ。「我等はあとにと—・って居た」〈浄・忠臣蔵〉
しゃち‐ほこ【鯱】
1 想像上の、魚に似た海獣。頭は虎(とら)に似て背に鋭いとげがあり、尾は空に向かって反り返る。 2 城などの屋根の大棟(おおむね)の両端につける1をかたどった金属製・瓦製などの飾り物。火よけのま...
しゃちほこ‐が【鯱蛾/天社蛾】
鱗翅(りんし)目シャチホコガ科の昆虫。翅(はね)の開張が約5.5センチのガで暗茶褐色。まるみのある翅をもつ。幼虫は静止するときに体の両端を持ち上げ、しゃちほこのような姿勢をとる。食草は、クリ・コ...
しゃちほこ‐がわら【鯱瓦】
城郭・楼門などの棟飾りに用いるしゃちほこ形をした瓦。しゃちがわら。
しゃちほこ‐だち【鯱立ち】
[名](スル) 1 さかだち。しゃっちょこだち。 2 全力を尽くすこと。しゃっちょこだち。「—しても追いつかない」
しゃちほこ‐ば・る【鯱張る】
[動ラ五(四)] 1 鯱のようにいかめしく構えた態度をとる。しゃちこばる。しゃっちょこばる。「—・って訓辞を垂れる」 2 緊張してかたくなる。しゃちこばる。しゃっちょこばる。「—・ってお辞儀をする」