春(はる)設(ま)・く
春を待つ。また、春を迎える。「—・けてもの悲しきにさ夜ふけて羽振き鳴く鴫(しぎ)誰(た)が田にか住む」〈万・四一四一〉
ばん‐おう【晩鶯】
晩春から初夏のころに鳴くウグイス。老鶯。なつうぐいす。「新緑—の候」
バード‐コール【bird call】
鳥笛。数十種類の鳥の声を吹き分けることができるもので、この音を聞くと鳥が集まってくる。また、木片と金属棒をこすり合わせて、小鳥が鳴くような音を出す器具をさすこともある。
ひ‐ぐらし【日暮(ら)し】
1 朝から晩まで。一日じゅう。ひねもす。副詞的にも用いる。「—読書にふける」 2 (「蜩」「茅蜩」とも書く)半翅(はんし)目セミ科の昆虫。体長4センチくらい。体は褐色で緑や黒の斑紋があり、翅(は...
ひさ‐ぎ【楸】
植物の名。キササゲ、またはアカメガシワというが未詳。「ぬばたまの夜のふけゆけば—生ふる清き川原に千鳥しば鳴く」〈万・九二五〉
ひた‐なき【直泣き/直鳴き】
1 (直泣き)ひたすら泣くこと。「—に泣く泣くいつのまにか寝たりと覚し」〈鏡花・竜潭譚〉 2 (直鳴き)鳥などがひたすら鳴くこと。「雉子(きぎす)のあるか—に鳴くを聞けば」〈いそのはな〉
ひと‐やり【人遣り】
1 自分からでなく、他から強いられてすること。「行き憂しと思ひながらも—の道にはさこそとまらざりけめ」〈新千載・離別〉 2 人を行かせるようにすること。「月影はまだ夜深しとやすらへばはや—の鳥は...
ひとよ‐づま【一夜妻/一夜夫】
1 (一夜妻) ㋐一晩だけ関係を結んだ相手の女性。また転じて、遊女・娼婦。いちやづま。 ㋑織女星。 2 (一夜夫)一晩だけ関係を結んだ相手の男性。「我が門に千鳥しば鳴く起きよ起きよ我が—人に知ら...
ひどり‐がも【緋鳥鴨】
カモ科の鳥。全長48センチくらい。雄は頭部が赤茶色で額が黄白色、胸がぶどう色、背と側面が灰色。雌は全体に褐色。ユーラシア北部で繁殖。日本では冬鳥で、港湾・湖沼でみられ、雄はピューと笛のような声で...
ひひ‐め・く
[動カ四]ぴいぴいと鳴く。「鵼(ぬえ)…虚空にしばし—・いたり」〈平家・四〉