なるこ‐すげ【鳴子菅】
カヤツリグサ科の多年草。山地の渓流沿いに生え、大きな株をつくる。高さ約30センチ。葉は線形。5月ごろ、茎の頂に雄花の穂、その下に雌花の穂が連なってつき、鳴子を思わせる。
なるこ‐なわ【鳴子縄】
鳴子をつけてある縄。《季 秋》
なるこ‐びえ【鳴子稗】
イネ科の多年草。原野や川原などに生え、高さ約60センチ。葉は細長い。夏、茎の頂の一方の側に数個の穂をつける。すずめのあわ。
なるこ‐ゆり【鳴子百合】
キジカクシ科の多年草。山野に生え、高さ約80センチ。地下茎がはい、先から1年ごとに1本の茎を出す。茎は弓なりに伸び、葉を互生する。5、6月ごろ、葉のわきから緑白色の筒状の花が垂れ下がって咲き、暗...
なるこ‐らん【鳴子蘭】
アマドコロの別名。
なる‐さお【鳴竿】
鳴子をつけた竿。《季 秋》
なるさわ‐ひょうけつ【鳴沢氷穴】
山梨県南都留(みなみつる)郡にある溶岩洞。天然記念物。富士山の貞観大噴火の際に噴出した溶岩により形成されたといわれる。年間を通じて気温が低く、江戸時代には内部の氷が将軍への献上用に利用された。
なるせ‐がわ【鳴瀬川】
宮城県中央部を流れる川。山形県境にある船形山の北麓に源を発し、東松島市で石巻湾に注ぐ。長さ89キロ。
なるたき【鳴滝】
京都市右京区の地名。中央を流れる御室川を鳴滝川ともいう。もと砥石(といし)や苗木の産地。
なるたき‐じゅく【鳴滝塾】
シーボルトが、文政7年(1824)に長崎郊外の鳴滝に開いた診療所兼蘭学塾。江戸の芝蘭堂、京都の適々斎塾(緒方塾)と並び称された。伊東玄朴・高野長英らの人材を輩出した。