ばく【麦〔麥〕】
[音]バク(漢) [訓]むぎ [学習漢字]2年 〈バク〉五穀の一。ムギ。「麦芽・麦稈(ばっかん)・麦秋/燕麦(えんばく)・菽麦(しゅくばく)・精麦・米麦」 〈むぎ〉「麦茶・麦畑/大麦・小麦・...
ばく‐う【麦雨】
麦が熟するころ降る雨。五月雨(さみだれ)。
ばく‐が【麦芽】
麦を発芽させたもの。特に、大麦のものをいう。ビール・水飴(みずあめ)の製造に用いる。麦もやし。
ばく‐が【麦蛾】
キバガ科の昆虫。小形で灰褐色。幼虫は黄白色で、稲・麦の穂や貯蔵穀物を食害する。
ばくが‐とう【麦芽糖】
二糖類の一。でんぷんを麦芽中に含まれる酵素アミラーゼで糖化すると得られる。白色の結晶で、水によく溶け、甘味は蔗糖(しょとう)より弱い。水飴の主成分。マルトース。
ばく‐しゅ【麦酒】
麦を原料に醸造した酒。特に、ビール。
ばく‐しゅう【麦秀】
《「秀」は穂、また穂を出す意》麦の穂がのびること。
ばく‐しゅう【麦秋】
麦の取り入れをする季節。初夏のころ。むぎあき。むぎのあき。《季 夏》「鳴門見て讃岐—渦をなす/澄雄」 [補説]作品名別項。→麦秋
ばくしゅう【麦秋】
小津安二郎監督・脚本による映画の題名。昭和26年(1951)公開。なかなか結婚しない娘と彼女を心配する家族の日常を描く。第25回キネマ旬報ベストテンの日本映画ベストワン作品。第6回毎日映画コンク...
麦秀(ばくしゅう)の嘆(たん)
《「史記」宋微子世家から》亡国の嘆き。殷(いん)王朝滅亡後、殷の一族の箕子(きし)が破壊された宮殿跡に麦が生い茂っているのを見て、悲しんで作った詩による。麦秀の嘆き。