あさ‐がみしも【麻上下】
麻布で作った単(ひとえ)の裃(かみしも)。江戸時代の武士の、出仕用の通常の礼装。
あさ‐がら【麻幹/麻殻】
「おがら(麻幹)」に同じ。
あさ‐がら【麻殻/白辛樹】
エゴノキ科の落葉高木。本州中部以西の山地に自生。葉は広楕円形。初夏、白い花が多数垂れて咲く。実から油をとる。材は軽くて柔らかい。あさぎ。
あさ‐ぎぬ【麻衣】
1 麻布で作った粗末な着物。「勝鹿(かつしか)の真間の手児名(てごな)が—に青衿(あをくび)着け」〈万・一八〇七〉 2 喪中に着る白い麻の衣服。あさごろも。あさのきぬ。「たへの穂の—着(け)れば...
あさ‐ごろも【麻衣】
「あさぎぬ」に同じ。「使はしし御門の人も白たへの—着て」〈万・一九九〉
あさ‐さなだ【麻真田】
マニラ麻の繊維を真田に編んだ織物。婦人帽の材料。
あさ‐なわ【麻縄】
麻糸をより合わせた縄。
あさ‐ぬの【麻布】
麻糸で織った布。あさふ。
麻(あさ)の如(ごと)・し
《麻糸がもつれ乱れているようだ、の意から》世の中の状態などがひどく乱れているさま。「天下—・く乱れる」
麻(あさ)の中(なか)の蓬(よもぎ)
《「荀子」勧学の「蓬麻中に生ずれば扶(たす)けざるも直し」から》蓬のように曲がりやすいものでも、まっすぐな性質の麻の中に入って育てば曲がらずに伸びる。人は善良な人と交われば自然に感化を受け、だれ...