もみ・ず【紅葉づ/黄葉づ】
[動ダ上二]《四段動詞「もみつ」の変化した語》秋になり草木の葉が紅や黄色に色づく。紅葉する。「雪降りて年の暮れぬる時にこそつひに—・ぢぬ松も見えけれ」〈古今・冬〉
もみた◦う【紅葉たふ/黄葉たふ】
[連語]《動詞「もみつ」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」。上代語》紅葉している。「百舟の泊(は)つる対馬の浅茅山しぐれの雨に—◦ひにけり」〈万・三六九七〉
もみ・つ【紅葉つ/黄葉つ】
[動タ四]「もみず」に同じ。「秋山に—・つ木の葉のうつりなば更にや秋を見まく欲(ほ)りせむ」〈万・一五一六〉
よみ【黄泉】
死後、その魂が行くとされている地下の世界。冥土(めいど)。泉下(せんか)。よみのくに。よもつくに。
よみ‐じ【黄泉/黄泉路】
黄泉(よみ)の国へ行く道。冥土(めいど)への道。また、黄泉。「—へ立つ」「—の障(さわ)り」
よみじ‐どり【黄泉鳥】
トラツグミの別名。
よみ‐の‐くに【黄泉の国】
「黄泉(よみ)」に同じ。
よも‐つ【黄泉つ】
[連語]《「よも」は「よみ(黄泉)」の音変化。「つ」は「の」の意の格助詞》名詞の上に付いて、その語が黄泉(よみ)に関係のあることを表す。
よも‐つ‐くに【黄泉国】
「黄泉(よみ)」に同じ。「—に追ひ往(ゆ)きき」〈記・上〉
よも‐つ‐しこめ【黄泉醜女】
黄泉(よみ)の国にいる鬼女。「すなはち—を遣はして追はしめき」〈記・上〉