いぶ・す【燻す】
[動サ五(四)] 1 物を燃やして煙が出るようにする。また、煙にむせるようにする。「生木で—・す」「狐の穴を—・す」 2 殺菌・殺虫などのために煙を出す。「蚊やりを—・す」 3 すすや煙で黒くす...
イベリコ‐ぶた【イベリコ豚】
スペインに産する豚の品種の一つ。体色が黒く、どんぐりを多く食べさせる放牧で育てる。肉には甘味が、脂身には独特の風味がある。
い‐ほう【位袍】
官位によって定められた色の袍。養老の衣服令によると、一位は深紫、二位・三位は浅紫、四位は深緋、五位は浅緋、六位は深緑、七位は浅緑、八位は深縹(ふかはなだ)、初位は浅縹。平安後期に、四位以上は黒、...
いぼ‐いし【疣石】
外部が黒褐色で、砂石がまじり、内部が空になっている石。岩壺(いわつぼ)。袋石(ふくろいし)。
いぼ‐きさご【疣細螺】
ニシキウズガイ科の巻き貝。内湾の泥中にすむ。殻高約1センチ。殻には灰黒色の放射状の縞(しま)模様がある。
いぼた‐が【水蝋蛾】
イボタガ科のガ。翅(はね)は開張8〜12センチ、黒褐色で多数の波状紋がある。早春現れる。幼虫は、いぼたのむし。
いぼた‐の‐き【水蝋の樹】
モクセイ科の半落葉低木。山野に自生し、高さ約2メートル。枝は灰白色。葉は長楕円形で対生。初夏、白色の漏斗状の小花を密につける。実は黒紫色で楕円形。樹皮にイボタロウムシが寄生する。材は堅く、器具の...
いぼた‐の‐むし【水蝋の虫】
1 イボタガの幼虫。芋虫状で、体長は終齢で約8センチにもなる。頭部に黒い角(つの)があり、背は青白色。イボタノキ・モクセイなどの葉を食べる。古く肺結核・疳(かん)の薬とされた。 2 イボタロウム...
いぼはな‐ざる【疣鼻猿】
オナガザル科のサル。顔と体の背面が黒く、顔のまわりから腹面は黄金色。鼻がしゃくれて上を向いている。中国四川省の高山にすみ、金毛猴(きんもうこう)・金糸猴(きんしこう)とよばれる。ししばなざる。こ...
いま‐やき【今焼(き)】
古い伝統的なものに対して、新しく焼かれた焼き物。歴史的には利休時代の楽焼きなどをさすが、慶長年間(1596〜1615)には茶入れ・黒茶碗・香合なども今焼きと呼ばれた。