あさくさ‐がみ【浅草紙】
古紙・ぼろきれなどを材料にして漉(す)き返した下等の紙。落とし紙や鼻紙などに用いる。元禄年間(1688〜1704)に浅草の山谷(さんや)辺りで多く製造されたところからいう。
いちらく‐あみ【一楽編み】
江戸時代、和泉(いずみ)国の根付け師、土屋一楽が始めた、精巧な籐(とう)細工。鼻紙入れ・キセル筒などに用いる。一楽織り。
かみ‐いれ【紙入れ】
1 紙幣を入れて持ち歩く入れ物。札入れ。財布。 2 鼻紙・薬品・つまようじなどを入れるもの。革または絹で作る。鼻紙入れ。
こ‐がみ【小紙】
紙切れ。また、鼻紙用の下等な紙。「返しとおぼしくて—に書きつけ」〈仮・御伽婢子・一二〉
こ‐ぎく【小菊】
1 観賞用に栽培される花の小さい菊。《季 秋》 2 薄手で小判の和紙。懐紙としてのほか、茶の湯の釜敷(かましき)や鼻紙などに利用される。
こ‐すぎ【小杉】
1 小さい杉の木。 2 「小杉原」の略。「鼻紙に—入れしを見て勘当切り」〈浮・永代蔵・五〉
こ‐すぎはら【小杉原】
小さい判の杉原紙。江戸時代、鼻紙などに用いた。延べ紙。こすぎ。
こ‐みの【小美濃】
《小判の美濃紙(みのがみ)の意》鼻紙などにする小判の和紙。小菊(こぎく)。
さん‐とく【三徳】
1 人、または君主として守るべき三つの徳目。「中庸」で説かれた、智・仁・勇など。 2 仏語。 ㋐仏果にそなわる三つの徳。衆生に恵みを与える恩徳、煩悩(ぼんのう)を断ち切る断徳、智慧をもって平等に...
ざっ‐し【雑紙】
雑用紙。また、鼻をかんだりするのに使う下級の紙。鼻紙。ぞうし。