ひきめ‐かぎばな【引目鉤鼻】
平安・鎌倉時代の作り絵や大和絵などで、特に貴族の男女の顔貌表現に用いられた技法。微妙な調子をつけた細い線で表した目、「く」の字形の鼻、ふっくらとした顔の輪郭などを特徴とする。源氏物語絵巻などが典型。
ひく・い【低い】
[形][文]ひく・し[ク] 1 ㋐物が地面などから空間的に近い位置にある。「鳥が—・く飛ぶ」「雲が—・く垂れ込める」「天井の—・い部屋」⇔高い。 ㋑垂直方向への伸びぐあいが小さい。基準となる面か...
ひく‐つ・く
[動カ五(四)]細かく震え動く。ひくひくと動く。「鼻が—・く」
ひく‐ひく
[副](スル)身体の一部などが時々細かく震え動くさま。「鼻を—(と)させる」
ひこうせい‐びえん【肥厚性鼻炎】
慢性鼻炎の一。鼻腔粘膜が肥厚して鼻が詰まり、粘液性または膿(うみ)状の分泌物が出る。
ひこ‐つか・す
[動サ四]ひくひくと動かす。「かばやきの匂ひに、ふたりは鼻のさきを—・して」〈滑・膝栗毛・二〉
[動サ下二]「ひこつかせる」の文語形。
ひこ‐つか・せる
[動サ下一][文]ひこつか・す[サ下二]「ひこつかす」に同じ。「秘密の匂いに鼻を—・せている事実は」〈里見弴・多情仏心〉
ひこ‐つ・く
[動カ五(四)]《「ひこづく」とも》ひくひく動く。「小鼻が—・く」
ひつじ‐ばえ【羊蠅】
双翅(そうし)目ヒツジバエ科の昆虫。体長1センチくらい。体が密に毛に覆われ、ミツバチに似て、黄色で黒色の顆粒(かりゅう)を密につけている。幼虫は羊の鼻腔内に付着する害虫。
ひ‐づめ【蹄】
1 哺乳類のうち奇蹄(きてい)類の馬・サイや、偶蹄類の牛・鹿・イノシシ、長鼻類の象などの足先にある堅い角質のつめ。 2 すぐれた馬。駿馬(しゅんめ)。「八匹の—を愛し」〈盛衰記・一四〉