あながち【強ち】
[副](あとに打消しの語を伴う) 1 断定しきれない気持ちを表す。必ずしも。一概に。「—(に)うそとは言いきれない」 2 強い否定の意を表す。決して。「範頼、義経が申し状、—御許容あるべからず...
いち【一】
[音]イチ(呉) イツ(漢) [訓]ひと ひとつ [学習漢字]1年 〈イチ〉 1 数の名。ひとつ。「一一・一枚/逐一・万一」 2 物事の最初。一番目。「一位/第一」 3 ひとたび。「一応・一巡...
いっ‐こう【一向】
[名]「一向宗(いっこうしゅう)」の略。
[副](「一向に」の形で用いる) 1 全然。まったく。「何を言われても—に動じない」 2 (あとに打消しの語を伴って)ちっとも。少しも。「—に存じま...
いっ‐しき【一色】
[名] 1 一つの色。ひといろ。いっしょく。 2 華道で、一種類の花木を生けること。「万年青(おもと)を—にいける」 3 物事の一種類。また、同じ種類。ひとしな。「しわい人でつひに孫どもに何を...
いっしん‐に【一心に】
[副]ほかのことを考えずに心を一つに集中させるさま。いちずに。「—本を読む」「—神に祈る」
いっ‐ぺん【一偏】
[名・形動ナリ] 1 一方にかたよること。また、そのさま。「—の我執によりて朝恩をもかへり見ず」〈折たく柴の記・下〉 2 気持ちがある物事一つに向かうこと。いちずなさま。「—に思ひ切って鎌倉中に...
いっぽん‐ぎ【一本気】
[名・形動]物事をいちずに思いこむ性質であること。また、そのさま。「—な若者」
うつたえ‐に
[副](多くあとに打消しや反語を伴って)いちずに。むやみに。「—鳥は喫(は)まねど縄延(は)へて守(も)らまく欲しき梅の花かも」〈万・一八五八〉 「—かうておはすらんと思ひよらんやは」〈浜松・一〉
おもい‐い・る【思い入る】
[動ラ五(四)]いちずに思う。深く心に思う。また、思い詰める。「仔細(しさい)は語らず唯(ただ)—・ってそう言うた」〈鏡花・高野聖〉
[動ラ下二]深く心に留める。「—・れたる心ざし、見るに涙...
おもい‐こが・れる【思い焦がれる】
[動ラ下一][文]おもひこが・る[ラ下二]いちずに恋しく思う。ひたすら恋い慕って悩む。「先輩に—・れる」