あやし‐ば・む【怪しばむ】
[動マ四]怪しそうに見える。うさんくさい感じがする。「この辺に—・うだる旅人のとどまったる所やある」〈平家・一二〉
ゆだ・る【茹る】
[動ラ五(四)]湯で十分熱せられる。ゆであがる。うだる。「ジャガイモが—・る」
か‐の‐さま【彼の様】
[代]三人称の人代名詞。 1 あのおかた。「頼うだる人は、いつも—へ行く折は、酒をくれらるるが」〈狂言記・抜殻〉 2 女性が愛人をさしていう語。「鶏(とり)を限りに—待てば」〈松の葉・一〉
おおした【大下】
姓氏の一。 [補説]「大下」姓の人物大下宇陀児(おおしたうだる)大下弘(おおしたひろし)
しぐら・う
[動ハ四] 1 しぐれているように、一面ぼんやり暗くなる。「けあぐる塩のかすみとともに—・うだるなかより」〈平家・一一〉 2 混ざり合って密集する。「ここに—・うで見ゆるは誰が手やらん」〈平家・九〉
ひょう‐ずば
[副]《「ひょう」は矢の飛ぶ音、「ずば」は矢の命中する音》矢が飛んでいって命中する音を表す語。「—と射て、筈(はず)の隠るる程ぞ射込うだる」〈平家・一一〉
の‐だるき【野垂木】
化粧垂木(けしょうだるき)の上にあって屋根を支えている垂木。下からは見えない。
えつり【桟】
1 茅(かや)・わらなどで葺(ふ)く屋根の下地として、垂木(たるき)の上に並べ敷いた細い竹やアシなど。瓦(かわら)葺きなどの屋根下地にもいう。 2 壁の下地に組んだり、土蔵の柱の外側に渡した板に...