えん‐しょ【炎暑】
《古くは「えんじょ」とも》真夏の焼けつくような暑さ。酷暑。《季 夏》「うまや路の—にたかき槙(まき)一樹/蛇笏」
えん‐しょ【艶書】
《古くは「えんじょ」とも》恋心を書き送る手紙。恋文。懸想文(けそうぶみ)。艶状。「袂(たもと)の中へいつの間にか入れられてあった—の文句を」〈荷風・寝顔〉
えん‐じ【園児】
幼稚園・保育園に通う子供。
えん‐じ【臙脂/燕脂】
1 エンジムシの雌から採取する赤色染料。生臙脂(しょうえんじ)。 2 紅花(べにばな)から作った染料。べに。 3 紫と赤を混ぜた絵の具。 4 「臙脂色」の略。
えん‐じ【衍字】
《「衍」は余りの意》語句の中にまちがって入った不必要な文字。
えん‐じ【遠寺】
遠くにある寺。中国の瀟湘(しょうしょう)八景の一つ「煙寺晩鐘」をふまえた用例が多く、「煙寺」とも書く。
えん‐じ【遠邇】
遠い所と近い所。遠近。「鉦鼓(しょうこ)は—に喧鞠(けんきく)し」〈露伴・運命〉
えんじ‐いろ【臙脂色】
臙脂で染めた濃い紅色。黒みを帯びた赤色。
エンジェル【angel】
⇒エンゼル
エンジェルこうじ【エンジェル小路】
《原題Angel Pavement》プリーストリーの小説。1930年刊。因襲にとらわれたロンドンの商会がペテン師にのっとられるさまをユーモラスに描く。別邦題「天使通り」。