げ‐に【実に】
[副]《「げん(現)に」の音変化という》 1 ある事柄に対する自分の評価・判断を肯定して、さらに強調する気持ちを表す。本当に。実に。全く。「—恋こそはまことのいのちである」〈倉田・愛と認識との出...
げにげに・し【実に実にし】
[形シク] 1 その事柄が、時や所にふさわしいさま。肯定し、納得できるさま。「和歌の会の有様、—・しく優に覚えし事は」〈無名抄〉 2 もっともらしい。まことしやかである。「—・しく所々うちおぼめ...
げに‐は【実には】
[副]本当は。実は。「吾妻人(あづまうど)は我がかたなれど、—心の色なく」〈徒然・一四一〉
げに‐も【実にも】
[副]いかにも。なるほど。やはり。「文をあけて見給へば、—女房の文とおぼしくて」〈平家・一一〉
げに‐や【実にや】
[副]ほんとにまあ。「—、天下の鬼心の人も、え憎み奉らじ」〈落窪・三〉
げ‐にん【下人】
1 身分の低い者。「広く此の人間世界を見渡すに…貴人もあり、—もありて」〈福沢・学問のすゝめ〉 2 平安時代以後、荘官や地頭などに隷属して雑役に従事した者。売買・質入れ・譲渡の対象となった。雑人...
げ‐にん【外任】
外官(げかん)に任じること。また、外官のこと。
げにん‐の‐そう【外任の奏】
平安時代、元日・白馬(あおうま)などの節会(せちえ)に列席させる外官の名簿を奏上すること。