さし・も
[動マ特活]「する」の意の尊敬語。なさる。「かまへて、妄りに人に泄たりなんと—・もなと云そ」〈史記抄・扁鵲倉公伝〉 「小筒(ささえ)が来たらば一つ飲まう。わごりょ酌—・め」〈虎清狂・猿座頭〉 [...
さ‐しも【然しも】
[副]《副詞「さ」+副助詞「し」+係助詞「も」から》 1 あれほど。あんなにも。「—栄えた平氏一門もついには滅びた」 2 (多く打消しや反語の表現を伴って用いる)そのようにも。それほどにも。「こ...
さしも
[助動][さしも(さしま・さしむ)|さしも(さしむ・さしみ)|さしも(さしむ)|さしも(さしむ)|○|さしめ]《尊敬の助動詞「さしまう(さしもう)」の音変化》上一段・上二段・下一段・下二段動詞お...
さしもう
[助動][さしまわ(さしま)|さしまう・さしもう|さしまう・さしもう|さしまう・さしもう|さしまえ|さしまえ]《尊敬の助動詞「さす」の連用形「させ」に尊敬の補助動詞「たまふ」の付いた「させたまふ...
さし‐もぐさ【差艾/指焼草】
ヨモギの別名。
さし‐もつれ【差し縺れ】
いざこざ。紛糾。
さし‐もどし【差(し)戻し】
1 提出された書類・案件などをもとへ戻すこと。 2 訴訟上、上級審において原判決を取り消しまたは破棄する場合にとられる処置。事件を原審である控訴審または第一審に戻して、もう一度審理させること。
さしもどし‐はんけつ【差(し)戻し判決】
上級審が、原判決を取り消しまたは破棄して、改めて審理させるため、事件を原審に差し戻す判決。
さし‐もど・す【差(し)戻す】
[動サ五(四)] 1 やりなおさせるために、もとへ戻す。「書類を—・す」 2 上級審が原判決を取り消し・破棄して審理をやりなおさせるため、事件を原審に送り返す。「第一審に—・す」 [可能]さしもどせる
然(さ)しもな・し
1 そうでもない。「夜鳴くもの、なにもなにもめでたし。ちごどものみぞ—・き」〈枕・四一〉 2 それほどでもない。大したことではない。「—・き平城(ひらじゃう)に籠りて」〈太平記・一七〉