え‐さら◦ず【得避らず】
[連語]《副詞「え」+動詞「さ(避)る」の未然形+打消しの助動詞「ず」》どうしても避けることができない。よんどころない。「—◦ぬ馬道(めだう)の戸を鎖(さ)しこめ」〈源・桐壺〉
ぶす
醜女(しゅうじょ・しこめ)。また、女性をののしっていう語。
ここ‐め
化け物。妖怪。鬼。また、醜女(しこめ)。「誠にや君が塚屋を毀(こぼ)つなる世にはまされる—ありけり」〈今鏡・五〉
ことしろぬし‐の‐かみ【事代主神】
出雲神話の神。大国主命の子。国譲りに際して父に国土の献上を勧めた。壬申(じんしん)の乱のとき、高市県主許梅(たけちのあがたぬしこめ)に神懸かりして託宣した話が、日本書紀にみえる。
かさね【累】
承応・寛文(1652〜1673)ごろ、下総(しもうさ)の羽生(はにゅう)村にいたという醜女(しこめ)。夫与右衛門に殺され、その怨念は一族にたたったという。歌舞伎や浄瑠璃に脚色され、近世演劇に累...
さし‐こ・む【差(し)込む】
[動マ五(四)] 1 物の中やすきまなどに、他の物をさしたりはさんだりするようにして入れる。差し入れる。「プラグをコンセントに—・む」「本の間に手紙を—・む」 2 (「射し込む」とも書く)光が入...
おしね【晩稲】
《「おそいね」の音変化という》稲の、遅く成熟するもの。おくて。「うき身には山田の—おしこめて世をひたすらに恨みわびぬる」〈新古今・雑下〉
こめつき‐むし【米搗虫/叩頭虫】
甲虫目コメツキムシ科の昆虫の総称。樹上にすみ、体は紡錘形で平たい。あおむけにすると背を地面に打ちつけて跳ね上がる。また、体を押さえると人が米をつくように頭胸部を振り動かす。幼虫は針金虫(はりがね...
さし‐こ・む【鎖し籠む】
[動マ四]「鎖し籠もる」に同じ。「女房も—・みて臥したる」〈源・横笛〉 [動マ下二]「さしこめる」の文語形。
冷(ひ)え物(もの)御免(ごめん)
江戸時代、銭湯で湯船に入る際にいうあいさつの言葉。遊女の寝床にはいる際にふざけて言ったりもする。冷え物でござい。「—と、足をさしこめば」〈浮・諸艶大鑑・一〉