ささ‐きり【笹螽蟖】
キリギリス科の昆虫。体色は緑色または褐色で、前翅(まえばね)などに黒色部がある。林縁の笹の葉上にすみ、雄は日中ジリジリジリと鳴く。北海道を除く各地に分布。《季 秋》
じり‐ひん【じり貧】
1 じりじりと貧しくなること。また、じりじりと良くない状況に落ち込むこと。「—状態」 2 ⇒じり安
あぶら‐でり【油照り】
風がなく、薄日がじりじりと照りつけて、じっとしていても汗のにじみ出るような天気。《季 夏》「大阪や埃(ほこり)の中の—/月斗」
わか・す【湧かす/涌かす】
[動サ五(四)] 1 涙や汗を出す。「額から油汗をじりじり—・した」〈漱石・行人〉 2 心ならずも、虫などを発生させる。わかせる。「うじを—・す」
いらだたし・い【苛立たしい】
[形][文]いらだた・し[シク]《動詞「いらだつ」の形容詞化》思いどおりにならなくて、焦るさま。落ち着かないでじりじりするさま。「なかなか許可がおりなくて—・い」 [派生]いらだたしげ[形動]い...
いら‐いら【苛苛】
[副](スル) 1 思いどおりにならなかったり不快なことがあったりして、神経が高ぶるさま。いらだたしいさま。「連絡がとれず、—する」 2 陽光などが強く照りつけるさま。じりじり。「—と畳のはし...
じり‐おし【じり押し】
1 じりじりと少しずつ押すこと。 2 物事を粘り強く進めること。「—の説得」
くらい‐づめ【食らひ詰め】
《「位(くらい)詰め」の「位」に「食らい」を当てたもの》じりじりと動きのとれない状態になって行くこと。また、生活が苦しくなること。「すこしの利潤を見かけて—になりて、内証かなしく」〈浮・永代蔵・一〉
じれ‐じれ
[副](スル)いらだたしいさま。じりじり。「松原などを通る電気汽車の鈍(のろ)いのに—しながら」〈秋声・爛〉
にじり‐よ・る【躙り寄る】
[動ラ五(四)]座ったままじりじりとひざで進み寄る。「火鉢のそばに—・る」「—・って耳打ちする」