た‐な‐ごころ【掌】
《手の中心の意》てのひら。手の裏。たなうら。
掌(たなごころ)に◦する
手に握る。思いのままに支配する。「おいおい当城を—◦し」〈逍遥・桐一葉〉
掌(たなごころ)の中(うち)
手の中にあるように物事が思いのままになること。
掌(たなごころ)の玉(たま)
手の中の宝玉。大切なもの、また愛児・愛妻をたとえていう語。掌中の珠。
掌(たなごころ)を合(あ)わ・す
手を合わせて拝む。合掌する。「九院こぞって—・せ」〈太平記・一四〉
掌(たなごころ)を返(かえ)・す
1 物事がたやすくできることのたとえ。「—・すよりやさしいわざ」 2 簡単に態度や考え方などが変わることのたとえ。手のひらをかえす。「—・したように態度を変える」
掌(たなごころ)を指(さ)す
物事がきわめて明白で疑問の余地もないことのたとえ。