げ‐ざい【下在/下財/外在】
1 鉱山の坑夫。「金山(かなやま)の—なら何とする」〈伎・韓人漢文〉 2 下賤な仕事。また、それにたずさわる人。「この年月かかる—を仕り」〈幸若・烏帽子折〉
下種(げす)と鷹(たか)とに餌(え)を飼(か)え
鷹をえさで手なずけるように、下賤の者には金品を与えるのがよい。
下種(げす)の謗(そし)り食(ぐ)い
下賤の者は、まずい、まずいとけなしながらもたくさん食べてしまう。
下種(げす)は槌(つち)で使(つか)え
下賤の者を使うには、道理を説くより、びしびし働かせるのがいい。
下種(げす)も三食(さんじき)上﨟(じょうろう)も三食(さんじき)
《下賤の者も高貴の人も食事は1日3回の意から》物事によっては上下貴賤の区別はないことのたとえ。
せん【賤】
[音]セン(漢) [訓]いやしい しず いやしむ 1 身分が低い。いやしい。「貴賤・下賤(げせん)・卑賤・貧賤」 2 さげすむ。いやしむ。「賤称」 3 自分をけんそんしていう語。「賤妾(せんしょ...
せん‐みん【賤民】
1 身分の低い民。下賤の民。下民。 2 社会的に最下層に置かれて差別された人々。律令制では良民と区別して陵戸・官戸・家人・公奴婢(くぬひ)・私奴婢の5種があった。中世には非人・河原者などとよばれ...
ぞう‐にん【雑人】
身分の低い者。下賤の者。「車の前に—立ち隔てて見えざりしかば」〈徒然・四一〉
たびし‐かわら【礫瓦】
《「たびし」は「たびいし」の音変化で小石の意》取るに足りない者。下賤の者。「—などまで喜び思ふなる御位改まりなどするを」〈源・蓬生〉
ふとう‐じん【不当人】
人の道にそむいた行いをする人。不法者。無道人(ぶどうじん)。ふとうにん。「西光といふ下賤の—めが申すことに」〈平家・二〉