こ‐じき【乞食】
《「こつじき」の音変化》 1 食物や金銭を人から恵んでもらって生活すること。また、その人。ものもらい。おこも。 2 「こつじき1」に同じ。「食ふべき物なし。雪消えたらばこそ、出でて—をもせめ」〈...
乞食(こじき)が赤包(あかづつ)み
《みすぼらしい乞食がはでな赤い包みを持つ意から》不似合いなことのたとえ。また、身分不相応な物を持つことのたとえ。
乞食(こじき)が馬(うま)を貰(もら)う
身分不相応なものをもらって、始末に困るたとえ。乞食が馬を買ったよう。
乞食(こじき)が米(こめ)を零(こぼ)したよう
ちょっとしたことに大騒ぎをすることのたとえ。また、困窮している者がいっそう窮することのたとえ。
こじき‐こんじょう【乞食根性】
むやみに他人のものをもらいたがる卑しい性質。
こじき‐しばい【乞食芝居】
1 近世、路上や人家の門前で、銭を乞うて演じた芝居。 2 下等な芝居。
乞食(こじき)に氏(うじ)無(な)し
人は、生まれながらにして乞食となるのではなく、その人自身の不始末から乞食になるのである。乞食に筋なし。
乞食(こじき)に貧乏(びんぼう)無(な)し
乞食にまで落ちぶれると、もうそれ以上貧乏になることはない。
乞食(こじき)にも門出(かどで)
どんなにつまらない者たちでも、門出のときはそれ相応の式作法があることのたとえ。
乞食(こじき)の朝謡(あさうたい)
乞食は暇なので、朝から謡をうたう意。乞食は普通の人よりかえって気楽な生活をしていることのたとえ。