し‐まい【仕舞】
1 能・芝居・舞踊などで、舞ったり、演技したりすること。 2 能の略式演奏の一。囃子(はやし)を伴わず、面も装束もつけず、シテ一人が紋服・袴(はかま)で、謡だけを伴奏に能の特定の一部分を舞うもの。
し‐まい【仕舞(い)/終い/了い】
1 物事が終わること。物事をやめること。「これで—にする」 2 物事の終わりの部分。最後。「本を—まで読みとおす」「—にはみんな怒りだした」 3 品物が売り切れてなくなること。「今日はいちごは—...
しまい‐うたい【仕舞謡】
能で、「仕舞2」を舞うときにうたう謡。
しまい‐がね【仕舞ひ金】
節季の支払いのための金。「頼みて売払ひ、—のたよりにいたさるべし」〈浮・文反古・一〉
しまい‐ぎわ【仕舞(い)際】
終わりになろうとするとき。「作業の—」
しまい‐ぐち【仕舞(い)口】
終わりのころ。終わり時分。
しまい‐こ・む【仕舞(い)込む】
[動マ五(四)]物を奥まった所へしまう。「物置に—・む」
しまい‐だいこ【仕舞(い)太鼓】
1 遊郭の大門を閉じる合図に鳴らした太鼓。三番太鼓。 2 芝居などの興行物のその日の終わりに打った太鼓。打ち出し太鼓。
しまい‐だな【仕舞ひ店】
「しまいみせ2」に同じ。「大門筋の—に、昔長持の目出度くも煙幾度かのがれしを」〈浮・諸艶大鑑・四〉
しまい‐つ・く【仕舞ひ付く】
[動カ四]始末がつく。きまりがつく。片がつく。「徳兵衛も—・かず、ことばなければ」〈浄・重井筒〉