いず‐かた【何方】
[代] 1 不定称の指示代名詞。 ㋐どちら。どこ。「—に求め行かむ」〈伊勢・二一〉 ㋑どれ。いずれ。「—をも捨てじと心にとりもちては、一事も成るべからず」〈徒然・一八八〉 2 不定称の人代名詞。...
いず‐ち【何方】
[代]不定称の指示代名詞。どっち。どこ。「たらちしの母が目見ずておほほしく—向きてか我(あ)が別るらむ」〈万・八八七〉
何方(いずち)も何方(いずち)も
どこへでも。どこへなりとも。「—、足の向きたらむ方へいなむず」〈竹取〉
ど‐ち【何方】
[代]《「いづち」の音変化》不定称の指示代名詞。どっち。どちら。「皆々—へおぢゃる」〈虎明狂・悪坊〉
どち‐ら【何方】
[代] 1 不定称の指示代名詞。 ㋐不明または不特定の方向・場所をさす。「—へおいでですか」「お住まいは—ですか」 ㋑複数の中から一つだけを、限定しないまま、取り立ててさす。「—がお好きですか」...
どっ‐ち【何方】
[代]《「どち」の促音添加》 1 不定称の指示代名詞。「どちら」よりもややくだけた感じの語。 ㋐「どちら1㋐」に同じ。「交番は—ですか」 ㋑「どちら1㋑」に同じ。「—でもいい方を買ってやるよ」 ...
どっち‐つかず【何方付かず】
[名・形動]いずれとも定まらずに、中途半端なこと。また、そのさま。「—な(の)態度」
何方(どっち)へ転(ころ)んでも
どちらの場合になっても。どっちみち。「—損をしないようにする」
どっち‐みち【何方道】
[副]どういうふうにしても、結局はある状態になることを表す。どちらにしても。いずれにしても。どのみち。「今から急いでも—間に合わない」
何方(どっち)もどっち
両方ともに同じくらい悪いこと。どちらか一方が悪いと決めつけにくいこと。