いっしん‐たすけ【一心太助】
戯曲・浪花節(なにわぶし)・講談の主人公。江戸で魚屋を営み、江戸っ子かたぎの侠気に富んだ人物で、大久保彦左衛門の愛顧をうけたという。歌舞伎「名高手毬諷実録(なにたかしまりうたじつろく)」などに登...
きょう【侠】
[人名用漢字] [音]キョウ(ケフ)(漢) 信義にあつく、強きをくじき弱きを助ける人。男気。男だて。「侠客・侠気・侠骨/義侠・剣侠・任侠(にんきょう・じんきょう)・勇侠・遊侠」 [補説]人名用漢...
きょう‐ふ【侠婦】
侠気のある女。侠女。
じんせいげきじょう【人生劇場】
尾崎士郎の長編小説。昭和8年(1933)に「青春篇」を発表、以後「愛欲篇」ほか6篇を同34年までに発表。義理人情に厚く侠気(きょうき)のある青年、青成瓢吉(あおなりひょうきち)の歩む人生遍歴を描く。
たつみ‐げいしゃ【辰巳芸者】
江戸深川の芸者のこと。男装をまねて宴席で羽織を着たので、羽織芸者ともよばれ、意気と侠気(きょうき)を売り物にした。→辰巳2
だて【伊達】
[名・形動] 1 意気や侠気(きょうき)をひけらかすこと。また、そのさま。「—な若い衆」「男—」 2 人目を引くはでな服装や振る舞いをすること。見えを張ること。また、そのさま。「—や酔狂ではない...
だて‐おとこ【伊達男】
人目を引く、しゃれた身なりの男。また、侠気(きょうき)のある男。侠客。男だて。
ぶ‐きょう【武侠】
武勇と侠気。「—の徒」
ぶんしちもとゆい【文七元結】
人情噺(ばなし)。三遊亭円朝作。侠気(おとこぎ)のある左官の長兵衛が、自分の娘を売った金で文七という身投げ男を救う。それが縁で娘は身請けされ、文七と夫婦になり、文七元結を売り出す。歌舞伎にも脚色...
りつ‐ぎ【律儀/律義】
[名・形動]「りちぎ(律儀)」に同じ。「—な児心をば、見ぬいた小常が侠気(おとこぎ)なり」〈逍遥・当世書生気質〉 [名]《(梵)saṃvaraの訳。身を制する意》悪や過失に陥ることを防ぐ働き...