はっ‐ぴゃく【八百】
《八の百倍の数から》物事の数の多いことをいう語。「うそ—」
はっぴゃくや‐ちょう【八百八町】
江戸市中に町が多数あることをいう語。江戸中の町々。 [補説]開府当初は三百余町であったものが、江戸中期には千町を超えていた。
はっぴゃくや‐でら【八百八寺】
京都に寺院が多数あることをいう語。
はっぴゃくや‐ばし【八百八橋】
大阪の河川・運河に囲まれた地形と橋が多数あることをいう語。
や‐お【八百】
百の八倍。はっぴゃく。また、非常に数の多いこと。多く、名詞に付いて接頭語的に用いられる。「—日(か)」「—丹(に)よし」
やお‐あい【八百会ひ】
数多くのものが集まり合うこと。また、その場所。特に、潮流が集まる所。「八潮道(やしほぢ)の潮の—」〈祝詞・六月晦大祓〉
やお‐え【八百重】
幾重にも重なっていること。非常に遠く隔たっていること。また、その場所。「滄海原(あをうなはら)の潮の—を治(しら)すべし」〈神代紀・上〉
やお‐か【八百日】
多くの日数。「—行く浜の沙(まなご)も我(あ)が恋にあにまさらじか沖つ島守」〈万・五九六〉
やお‐ちょう【八百長】
《相撲会所に出入りしていた長兵衛という八百屋(通称八百長)が、ある相撲の年寄と碁(ご)を打つ際に、いつも1勝1敗になるように手加減していたことからという》 1 勝負事で、前もって勝敗を打ち合わせ...
やおちょう【八百長】
新橋遊吉の短編小説。競馬の八百長に手を染める騎手を描く。昭和40年(1965)発表。同年、第54回直木賞受賞。