あさまし・い【浅ましい】
[形][文]あさま・し[シク]《動詞「あさ(浅)む」の形容詞化》 1 品性が卑しい。さもしい。下劣だ。「—・い了見」「—・い根性」 2 見苦しく情けない。嘆かわしい。「—・い世の中」 3 身分や...
いきづか・し【息衝かし】
[形シク]《動詞「いきづく」の形容詞化》ため息が出そうである。嘆かわしい。「波の上ゆ見ゆる小島の雲隠りあな—・し相別れなば」〈万・一四五四〉
転(うたて)あ・り
嘆かわしい。いやで情けない。「—・る主(ぬし)のみもとに仕うまつりて」〈竹取〉
うたて・し
[形ク] 1 嘆かわしい。情けない。「常に思ひ嘆くと聞きはべれば、いと—・くなむ」〈宇津保・蔵開上〉 2 気に入らない。いやだ。「こちたく酔ひののしりて、—・くらうがはしき事ども」〈栄花・つぼみ...
うれた・し【慨し】
[形ク]《「うれいたし(心痛し)」の音変化》憎らしい。いまいましい。嘆かわしい。「—・きや醜(しこ)ほととぎす今こそば声の涸(か)るがに来鳴きとよめめ」〈万・一九五一〉
うれわし・い【憂わしい】
[形][文]うれは・し[シク]憂えるべきようすだ。嘆かわしい。「—・い世相」 [派生]うれわしげ[形動]
なげか・し【嘆かし】
[形シク]《動詞「なげ(嘆)く」の形容詞化》「嘆かわしい」に同じ。「明日知らぬ世のさすがに—・しきも」〈源・総角〉
なさけ‐な・い【情け無い】
[形][文]なさけな・し[ク] 1 思いやりがない。無情である。すげない。「随分—・い、苛酷な事もためらわずにする」〈鴎外・山椒大夫〉 2 同情の余地がない。嘆かわしい。「—・い成績に終わる」「...
もの‐なげか・し【物嘆かし】
[形シク]なんとなく嘆かわしい。「なほつねに—・しく、世の中、心にあはぬ心地して」〈枕・三一五〉