あい‐しょう【哀傷】
[名](スル) 1 心に深く感じて物思いに沈むこと。 2 人の死を悲しみ嘆くこと。
あい‐つう【哀痛】
[名](スル)心から悲しみ嘆くこと。「下に立つ運命に会える者少なからざるを見て、—に堪えず候」〈蘆花・思出の記〉
あし‐ずり【足摺り】
身をもがき、じだんだを踏むこと。とりかえしのつかないことを悔やむときの動作。「されば翁は—をして罵(ののしり)わめく」〈芥川・奉教人の死〉 [補説]本来は、倒れた状態で足をすりあわせて泣き嘆くこ...
言(い)えば得(え)に
《「に」は打消しの助動詞「ず」の古い連用形》口に出して言おうとすれば、うまく言えないで。「—言はねば胸にさわがれて心ひとつに嘆くころかな」〈伊勢・三四〉
いき‐ざし【息差(し)】
1 息づかい。「奥二階の方に当たって、どうやら人の—が聞える」〈木下尚江・良人の自白〉 2 ようす。気配。「さまざまに嘆く人々の—をきくも、あはれにもあり」〈かげろふ・下〉
いき‐づ・く【息衝く】
[動カ五(四)] 1 息をする。生きている。「大都会の片隅でひっそりと—・く」「現代に—・く古典」 2 ため息をつく。嘆く。「昼はも嘆かひ暮らし夜はも—・き明かし」〈万・八九七〉 3 苦しそうに...
いた・む【悼む】
[動マ五(四)]《「痛む」と同語源》人の死を悲しみ嘆く。「恩師の死を—・む」
いた‐も【甚も】
[副]《形容詞「いたし」の語幹+係助詞「も」から。上代語》はなはだしくも。「君に恋ひ—すべなみ奈良山の小松が下(もと)に立ち嘆くかも」〈万・五九三〉
一将(いっしょう)功(こう)成(な)りて万骨(ばんこつ)枯(か)る
《曹松「己亥歳」から》一人の将軍の輝かしい功名の陰には、戦場に命を捨てた多くの兵士がある。成功者・指導者ばかりが功名を得るのを嘆く言葉。
うたて【転】
[副] 1 自分の心情とは関係なく、事態がどんどん進んでいくさま。ますます。「いつはなも恋ひずありとはあらねども—このころ恋し繁しも」〈万・二八七七〉 2 事の成り行きが、心に適わないとして嘆...