あじさわう
[枕]「目」「夜昼」にかかる。「—目の乏(とも)しかる君」〈万・二五五五〉 「—夜昼知らず」〈万・一八〇四〉 [補説]一説に、「あじ」は水鳥の䳑(あじ)、「さわう」はさえぎる意とし、水鳥をさえぎ...
おもい‐ほ・る【思ひ惚る】
[動ラ下二]心がぼんやりする。放心する。おもいほく。「堪へがたう悲しければ、夜昼—・れて」〈源・松風〉
こころ‐ゆるび【心弛び】
1 気持ちが緩むこと。油断。「夜昼おはしますめれば、ある人々も—せず、苦しうのみわぶめるに」〈源・少女〉 2 気持ちがくつろぐこと。気が安まること。「世に—なく憂しと思ひつるを」〈かげろふ・中〉
こと‐ごと【悉/尽】
《「事事(ことごと)」の意から》あのことも、このこともすべて。あるもの全部。あるかぎり。副詞的にも用いる。「夜はも夜の—昼はも日の—」〈万・一五五〉 「はたこらが夜昼といはず行く道を我は—宮道(...
ちゅう【昼〔晝〕】
[音]チュウ(チウ)(呉)(漢) [訓]ひる [学習漢字]2年 〈チュウ〉 1 ひる。「昼夜/白昼」 2 正午。「昼食」 〈ひる〉「昼寝・昼間・昼飯/真昼・夜昼」 [名のり]あき・あきら
とり‐か・う【取り飼ふ】
[動ハ四]鳥獣を飼い養う。「夜昼…—・ひ給ふほどに」〈大和・一五二〉
ねん‐な・し【念無し】
[形ク] 1 無念である。残念である。「覚範一の矢を射損じて、—・く思ひなして」〈義経記・五〉 2 容易である。たやすい。「夜昼三日が間に、—・く掘り崩してけり」〈太平記・七〉 3 予想外である...
はた‐こ【畑子】
語義未詳。畑に働く人の意か。「—らが夜昼といはず行く道を」〈万・一九三〉
はるとり‐の【春鳥の】
[枕]春の鳥のようにの意から、「音(ね)のみ泣く」「さまよふ」にかかる。「—音のみ泣きつつあぢさはふ夜昼知らず」〈万・一八〇四〉
ほれぼれ・し【惚れ惚れし】
[形シク] 1 何かに心を奪われてぼんやりしている。「夜昼おぼし嘆くに、—・しきまで、御顔もすこし面痩(おもや)せ給ひにたり」〈源・若菜下〉 2 老いぼれている。「—・しくなられたる人、残り少な...