しゃつ【奴】
[代]三人称の人代名詞。第三者をののしっていう語。あいつ。きゃつ。やつ。「—ここへ引き寄せよ」〈平家・二〉
しゃつ‐ばら【奴輩】
[代]《「ばら」は複数を表す接尾語》多くの人をののしっていう語。あいつら。きゃつら。やつら。「一々に—射ころせ」〈平家・一一〉
しゃつ‐め【奴め】
[代]《「め」はののしりの意を表す接尾語》三人称の人代名詞。「しゃつ」を強めていう語。あいつめ。きゃつめ。やつめ。「—共にのがすな」〈浄・国性爺〉
つぶね【奴】
1 しもべ。召し使い。「恩愛の—となりて」〈沙石集・四〉 2 仕えること。奉仕。「朝夕の—もことにまめやかに」〈読・雨月・吉備津の釜〉
ど【奴】
[常用漢字] [音]ド(漢) ヌ(呉) [訓]やっこ やつ 〈ド〉 1 金で買われた召使い。「奴婢(どひ)・奴僕・奴隷/人奴・農奴」 2 人を卑しめていう語。「奴輩/守銭奴」 〈ヌ〉の1に...
ど‐がん【奴雁】
⇒雁奴
どち‐ざめ【奴智鮫】
ネズミザメ目ドチザメ科の海水魚。全長約1.5メートル。淡紫黒色で10本の暗色横帯がある。沿岸性で、性質はおとなしい。
ど‐はい【奴輩】
人々を卑しめていう語。やつばら。あいつら。「虚誕を設けて危難を逃るるの—ならんや」〈織田訳・花柳春話〉
ど‐ひ【奴婢】
召使いの男女。下男と下女。ぬひ。
ど‐ぼく【奴僕】
雑役に使われる男。下男。ぬぼく。