あおうま‐の‐せちえ【白馬の節会】
宮中の年中行事の一。陰暦正月7日、左右馬寮(めりょう)から白馬を紫宸殿(ししんでん)の庭に引き出し、天覧ののち、群臣に宴を賜った。この日に青馬を見ると年中の邪気が除かれるという中国の故事による。...
あずま‐あそび【東遊び】
古く東国地方で、風俗歌に合わせて行われた民俗舞踊。平安時代から、宮廷・貴族・神社の間で神事舞の一つとして演じられた。歌方(うたいかた)は笏拍子(しゃくびょうし)を持ち、笛・篳篥(ひちりき)・和琴...
あそび‐びと【遊び人】
宮中などで音楽を演奏する人。楽人。伶人(れいじん)。「例の—たち数を尽くして」〈宇津保・嵯峨院〉
あま‐つ‐そら【天つ空】
１ 大空。天上の世界。また、手の届かない遠い所。「ひさかたの—にも住まなくに人はよそにぞ思ふべらなる」〈古今・恋五〉 ２ 皇居。宮中。また、天皇。「言の葉を—まで聞こえあげ」〈古今・雑体〉 ３ ...
あやめ‐の‐こし【菖蒲の輿】
中古、端午の節会(せちえ)のとき、ショウブを盛って宮中の御殿の軒先に飾った輿。近世では、ショウブで作った輿をさす。あやめの御殿。あやめの車。
あやめ‐の‐つくえ【菖蒲の机】
端午の節会(せちえ)に、典薬寮から宮中に奉るショウブをのせて運んだ机。
い‐し【倚子】
腰掛けの一。宮中では貴人高官が使用を許されたもの。形や背もたれ・ひじ掛けの有無などは身分により違いがあった。「螺鈿(らでん)の—立てたり」〈源・若菜上〉 [補説]中世以降、禅僧が多く使い、唐音を...
いずみ‐りゅう【和泉流】
狂言の流派の一。慶長（1596〜1615）のころ、山脇和泉守元光、その子元宣の代に成立。尾張藩・加賀藩の保護を受け、宮中にも出仕した。野村派・三宅派などがある。
いちざ‐の‐せんじ【一座の宣旨】
宮中で第一の上座に着くことを認める宣旨。摂政・関白は位階の序列にかかわらずこの宣旨を受けた。
いちにち‐さい【一日祭】
1月を除き、毎月1日、宮中の賢所(かしこどころ)・皇霊殿・神殿の三殿で行われる祭り。→旬祭(しゅんさい)
