あたたか【暖か/温か】
[形動][文][ナリ] 1 (暖か)暑すぎもせず、寒くもなく、程よい気温であるさま。あったか。「—な小春日和」《季 春》「—な雨がふるなり枯葎(かれむぐら)/子規」 2 (温か)物が冷たくなく、...
インディアン‐サマー【Indian summer】
北米で、晩秋から初冬にかけての穏やかで暖かい日和(ひより)。小春日和。また、落ち着いた人生の晩年にたとえていう。
かえり‐ざき【返り咲き】
1 春の花が小春日和に誘われて、時節でもないのにまた咲くこと。狂い咲き。二度咲き。《季 冬》 2 一度失った地位に再び就くこと。カムバック。
かえり‐ざ・く【返り咲く】
[動カ五(四)] 1 春の花が小春日和の暖かさに、時節でないのに再び咲く。狂い咲く。「八重桜が—・く」《季 冬》 2 一度引退した者や、勢力・地位などの衰えていた者が、再び以前の状態に戻る。「再...
かこち‐なき【託ち泣き】
恨み嘆いて泣くこと。「歯切りきりきり口惜し涙、内に小春が—」〈浄・天の網島〉
かみや‐じへえ【紙屋治兵衛】
浄瑠璃「心中天(てん)の網島」の主人公。大坂天満の紙屋の主人で、遊女小春と恋に落ち、貞節な妻おさんの心尽くしもむなしく、小春と心中する。紙治(かみじ)。
ぐるめ【包め】
[接尾]《動詞「くる(包)める」の連用形から》名詞に付いて、そのものを含んですべての意を表す。ぐるみ。「侍—に小春殿貰うた」〈浄・天の網島〉
けい‐よう【形容】
[名](スル) 1 物事の姿・性質・ありさまなどを言い表すこと。また、他のものにたとえて表現すること。「言葉では—できない美しさ」 2 物事のかたち・ありさま。形状。「巌や山や幽邃なる森林や、其...
こぎつねれいざ【小狐礼三】
歌舞伎狂言「小春穏沖津白浪(こはるなぎおきつしらなみ)」の通称。
こはる‐じへえ【小春治兵衛】
浄瑠璃「心中天の網島」などの男女の主人公。大坂天満の紙屋治兵衛と曽根崎新地紀伊国屋の遊女小春。