あく‐しょ【悪所】
1 山道・坂道などの険しい所。難所。 2 江戸時代、遊里と芝居町をさしていった語。悪所場。 3 生あるものが現世の悪業のむくいによって死後行くところ。「皆々御心の向けやうによりて、善所へも行き、...
あくしょ‐おち【悪所落ち】
遊里へ行くこと。「礼場(れいば)(=葬儀場)よりすぐに—の内談」〈浮・一代女・三〉
あくしょ‐おとし【悪所落とし】
馬に乗って険しい坂道を走り降りること。また、それに巧みな人。「究竟の荒馬のり、—」〈平家・九〉
あくしょ‐がね【悪所金】
遊里などで使う金。遊興費。悪性金(あくしょうがね)。「小者、—の使ひやうを見おぼえ」〈都鄙問答・二〉
あくしょ‐がよい【悪所通い】
遊里に通うこと。
あくしょ‐ぐるい【悪所狂い】
遊里に入りびたって酒色にふけること。
あくしょ‐ば【悪所場】
「悪所2」に同じ。