出典:青空文庫
・・・こんな慌しい書き方をした文章でも、江口を正当に価値づける一助になれ・・・ 芥川竜之介「江口渙氏の事」
・・・置いて、つかまえ方、書き方のうまいのには、敬意を表せずにはいられな・・・ 芥川竜之介「校正後に」
・・・りくどい説明を含んだ書き方でごまかしているのである。が、これとても・・・ 織田作之助「大阪の可能性」
出典:gooニュース
【書方箋 この本、効キマス】第90回 『五葉のまつり』 今村 翔吾 著/大矢 博子
秀吉に仕えた裏方の苦労 戦国小説の華といえば合戦、というイメージがある。織田信長なら本能寺、徳川家康なら関ヶ原がクライマックスに用意されるのは当たり前、槍働きだの戦術だのに読者はいつも胸躍らせる。 だがちょっと待って。その戦、槍を片手に颯爽と馬で駆けるかっこいい武士だけで成り立っているわけではない。 戦をやるには準備や後方支援がいる。兵糧はどれくらい
【書方箋 この本、効キマス】第89回 『ウナギが故郷に帰るとき』 パトリック・スヴェンソン 著/大島 健夫
自然、個人の歴史に迫る 日本最古の和歌集『万葉集』に、かの大伴家持が詠んだウナギの歌が収録されている。 石麻呂に 吾れ物申す 夏痩せに よしといふ物ぞ 鰻取り食せ 石麻呂(いわまろ)さん、夏痩せに良いというからウナギを食べなさいよ、という、ストレートきわまりない歌である。石麻呂という人は家持の友達で、スマートな体型をしていたらしい。ウナギという
【書方箋 この本、効キマス】第88回 『専制国家史論』 足立 啓二 著/濱口 桂一郎
今こそ読み返すべき一冊 習近平政権の専制的傾向がますます強まり、中国の民主化の希望が遠のくにつれ、この専制的性質が中国という国家にとって本質的なものなのではないかという問題意識が世界的に高まってきている。中国史の専門家がこの課題に挑戦し、壮大な世界史像を練り上げたのが本書だ。ただし原著は鄧小平の死後間もない1998年刊行であり、その頃はまだ改革開放政策の真っ最中であった。文庫本化
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