あたみさつじんじけん【熱海殺人事件】
つかこうへいの戯曲。昭和48年(1973)文学座が初演。翌年、第18回「新劇」岸田戯曲賞(後の岸田国士戯曲賞)受賞。三流の殺人犯を、刑事木村伝兵衛が一流の殺人犯に仕立て上げていく過程を描いた不条...
あや‐な・し【文無し】
[形ク] 1 筋道が通らない。不条理だ。わけがわからない。「春の夜の闇(やみ)は—・し梅の花色こそ見えね香やは隠るる」〈古今・春上〉 2 むだである。かいがない。無意味だ。「思へども—・しとのみ...
あや‐め【文目】
1 織物や木目(もくめ)などに現れた模様。いろどり。あや。 2 (多くはあとに「知らず」「分かず」「見えず」などの語を伴って用いる) ㋐物の区別。見分け。けじめ。「—も知れない闇の中から、硫黄が...
アンチ‐テアトル【(フランス)anti-théâtre】
《反演劇の意》1950年代、従来の演劇概念を否定して興った前衛演劇。イヨネスコやベケットらが代表。不条理演劇。
いす【椅子】
《原題、(フランス)Les chaises》イヨネスコの戯曲。1幕。1952年初演。不条理演劇の代表作。
いほうじん【異邦人】
《原題、(フランス)L'Étranger》カミュの小説。1942年発表。主人公ムルソーの行為や意識・感情を通して不条理の思想を描く。 辻亮一の短編小説。昭和25年(1950)発表。同年、第2...
おとしあな【おとし穴】
昭和37年(1962)公開の日本映画。安部公房の脚本によるテレビドラマ「煉獄(れんごく)」を作者自身が映画のシナリオに書き改め、勅使河原宏が監督したスリラー作品。北九州の炭鉱地帯で起きる不条理な...
ぎ【義】
1 儒教における五常の一。人として守るべき正しい道。道義。「仁・—・礼・智・信」 2 道理。条理。 3 意味。意義。「読書百遍(ひゃっぺん)—自(おのずか)ら見(あらわ)る」 4 教え。教義。 ...
ぎゃく【逆】
[名・形動] 1 物事の順序・方向などが反対であること。また、そのさま。さかさま。「立場が—になる」「—コース」⇔順。 2 論理学で、ある命題の主語と述語を換位して得られる命題。「pならばqであ...
クラルテ【(フランス)Clarté】
《光明の意》バルビュスの長編小説。1919年刊。平凡な勤め人が戦争体験によって社会の不条理や階級意識に目覚め、光明は万人のためのものと知る過程を描く。社会主義的な国際平和運動「クラルテ運動」のも...