いっぽん‐の‐ごしょどころ【一本御書所】
平安時代、流布している書物を別に1本書写して所蔵していた役所。いっぽんごしょどころ。
い‐ほん【異本】
1 同一原典に由来しながら、伝承の過程で本文の順序や組み立てなどに異同を生じた本。別本。→定本 →流布本(るふぼん) 2 世間にほとんど流布していない珍しい本。珍本。
えほんたいこうき【絵本太閤記】
読本。7編84冊。寛政9〜享和2年(1797〜1802)刊。武内確斎著とされ、岡田玉山画。豊臣秀吉の一代記。太閤記物の流布書に精細な挿絵を入れたもの。禁令に触れ、文化元年(1804)絶版を命ぜられた。
おいえ‐りゅう【御家流】
1 和様書道の流派の一。江戸時代、幕府の文教政策で広く一般に流布した青蓮院(しょうれんいん)流をいう。 2 香道の流派の一。三条西実隆(さんじょうにしさねたか)が創始。
かいがら‐ぶし【貝殻節】
鳥取県の民謡。鳥取市賀露(かろ)港(現在の鳥取港)一帯で、ホタテガイ漁の際に歌われたもの。昭和初期、浜村温泉の宣伝歌として流布。
かいさんき【改算記】
江戸時代の和算書。山田正重著。万治2年(1659)刊。それまでの算書の誤りを訂正し、「塵劫記(じんこうき)」に次いで世に流布した。
かて‐に【糅てに】
[連語]《動詞「か(糅)つ」(下二)の連用形+格助詞「に」》…交じりに。「神無月時雨ばかりは降らずして雪—さへなどかなるらむ」〈流布本後撰・冬〉
かよう‐きょく【歌謡曲】
1 昭和初期以降、主に日本で作詞・作曲され、レコード・ラジオ・テレビなどを通じて流布される大衆的歌曲。 2 洋学の様式で作られた歌曲の旧称。昭和初期までいわれた。
きょうげんき【狂言記】
江戸時代に読み物として流布した、狂言詞章の版本の総称。万治3年(1660)から享保15年(1730)にかけて刊行された「ゑ入狂言記」「新板絵入狂言記外五十番」「絵入続狂言記」「絵入狂言記拾遺」の...
ぎけいぎょうむぼうがい‐ざい【偽計業務妨害罪】
風説の流布や偽計により、他人の業務を妨害する罪。刑法第233条が禁じ、3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる。→威力業務妨害罪 [補説]この場合の業務とは、営業・生産など職業として行...