いし‐ばし【石橋】
1 石でつくった橋。 2 石を飛び飛びに置いて、伝っていくようにしたもの。飛び石。「三十ばかりの女…、—をふみ返して過ぎぬるあとに」〈宇治拾遺・四〉
いしばし【石橋】
姓氏の一。 [補説]「石橋」姓の人物石橋思案(いしばししあん)石橋湛山(いしばしたんざん)石橋忍月(いしばしにんげつ)
いしばし‐やま【石橋山】
神奈川県小田原市南西部にある山。石橋山の合戦の古戦場。
いしばしやま‐の‐かっせん【石橋山の合戦】
治承4年(1180)、源頼朝が伊豆で兵を挙げて石橋山に陣をとったが、平家方の大庭景親(おおばかげちか)らに敗れた戦い。
石橋(いしばし)を叩(たた)いて渡(わた)る
堅固に見える石橋でも、なお、安全を確かめてから渡る。用心の上にも用心深く物事を行うことのたとえ。
いわ‐はし【岩橋/石橋】
《「いわばし」とも》 1 川の浅瀬に飛び石を並べて、人が踏み渡れるようにしたもの。 2 石でつくった橋。いしばし。 3 天然の、橋のような形をしている岩石。 4 「久米(くめ)の岩橋」に同じ。 ...
いわはし‐の【岩橋の/石橋の】
[枕]飛び石と飛び石との間という意から「間(ま)」「近し」「遠し」にかかる。「—間近き君に恋ひわたるかも」〈万・五九七〉 「—遠き心は思ほえぬかも」〈万・二七〇一〉
しゃっきょう【石橋】
謡曲。五番目物。寂昭法師が入唐して清涼山の石橋に行くと、童子が現れ、橋のいわれを語って消える。やがて、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)に仕える獅子(しし)が現れて牡丹(ぼたん)の花に狂い舞う。
しゃっきょう‐もの【石橋物】
歌舞伎舞踊の一系統で、能の「石橋」に取材したもの。「相生獅子(あいおいじし)」「執着獅子(しゅうじゃくじし)」「連獅子」「鏡獅子」など。獅子物。
せっ‐きょう【石橋】
石造りの橋。いしばし。