はず【筈/弭/彇】
1 弓の両端。弓弭(ゆはず)。 2 矢の端の、弓の弦につがえる切り込みのある部分。矢筈(やはず)。 3 相撲で、親指と他の指を広げ、矢筈の形にした手。これで相手のわきを押しつけて攻める。「—にか...
はず‐お【筈緒】
船の帆柱の先端から船首にかけて張る太い綱。
筈(はず)が合(あ)わ◦ぬ
《弦に矢筈(やはず)が合わない意から》調子が合わない。「請け出され、人の妻となって—◦ず」〈浮・禁短気・二〉
はず‐さし【筈刺(し)】
矢筈の弦をはめる部分を彫るのに用いる小刀。はんざし。
はず‐だか【筈高】
[名・形動ナリ]箙(えびら)に入れて背負った矢の矢筈が高く現れて見えること。また、そのように背負うさま。「たかうすべ尾の矢三十六指いたるを、—に負ひなし」〈太平記・九〉
はず‐まき【筈巻/弭巻】
1 弓の本筈(もとはず)・末筈(うらはず)に巻いてある籐(とう)。 2 矢の部分の名。矢筈(やはず)の下の、樺(かば)または糸を巻いて固めたところ。